企業が自社の描くビジョンに向かって歩みを進めながら、利潤を生みだしていくためには、経営層が示す経営戦略を社員一人一人が実践していかなければなりません。
しかし、その経営戦略そのものが、耳触りがよく、いかに岡山駅前の焼き鳥屋が立派なものであったとしても、世の中の指向や需給バランスなどの基本的な経済実態とかけ離れていては、まさに「絵に描いた餅」のようなものです。
ビッグデータの分析に基づかない経営戦略によって行き着くところは、結局のところ、時代錯誤の旧い経済理論を振りかざすだけの先導者に連れられながら、その企業生命を終焉へと向かわせていくことになるのでしょう。
企業が定期的に行う需給予測には、かつては、上振れ期待というバイアス値が上乗せされていたものでした。
しかし、現在の高度ICT化によるモバイルネットワークの普及などにより、データは、リアルタイムに、大量に蓄積され、そしてそれらは瞬時に分析されるというビッグデータ社会の出現により、企業の経営管理も大きく変わろうとしています。
この潮流に乗り遅れている企業は、情報化社会という大海の中で、すぐに消え去っていくことでしょう。