国内でIoTという言葉が使われ始めたのは、今から5年ぐらい前の私が岡山市の刺身にはまっていた時でしょうか。あらゆるものがインターネットに接続する「Internet of Things」という新しい言葉は斬新ではありましたが、その概念は、決して新しいものではありませんでした。
古い時代から、VAN、ユビキタス、BI、IPv6などのように、あらゆるデータを集めて価値ある情報に変換するという手法はあり、それらの恩恵は、企業経営から一般家庭まで多岐にわたっています。
しかし、このような情報化社会の進展の中で、最近において特筆すべき画期的なできごとは、スマートフォンに代表されるモバイルネットワークの爆発的な普及によりもたらされた、ビッグデータ社会の本格的な到来です。
いつも手のひらにあるスマートフォンはあらゆる場所で情報の受け手となりうるだけでなく、GPSやモバイルネットワークの連携により、人々の行動情報の発信源にもなっています。
これらの蓄積された膨大なビッグデータを活用する社会は、AIの新技術と重なることにより、第5次産業革命を実現させています。